経済学を学ぶ 2013 2 25

 政府は、日本銀行の副総裁として、
岩田規久男氏を充てる方針を固めたという報道があります。
 時事通信社の報道によれば、
同氏は、積極的な金融緩和で緩やかなインフレによって、
デフレ脱却を目指す「リフレ派」の代表的な学者と言われています。
 このサイトでは、数多くの経済学者や評論家の意見を紹介してきましたが、
その中で、岩田規久男氏が最も多いと言えるでしょう。
 それは、こういう理由からです。
私は、同氏の著書で、経済学の「醍醐味」を知りました。
要するに、同氏は、私の先生と言えるでしょう。
 あの本に出会ってから、
私は、経済学的な発想ができるようになったと思います。
「間違いだらけの経済常識」 日本経済新聞社(1991年10月15日)
 この本が、私の出発点となりました。
一般的に言って、経済学の本は、何回読んでも難解なものが多く、
しかも、理解しにくい概念も多数あると言えるでしょう。
 しかし、同書は、大変、読みやすく、
理解しにくい概念も、すっきりするぐらい頭に入ってくるのです。
その上、経済学的な発想が身につくのです。
岩田氏は、経済学の教育者としても、優れていると思います。
 さて、この本は、もう古くなってしまい、本屋にはないと思います。
私の印象に強く残っている本を紹介します。
「『小さな政府』を問いなおす」 ちくま新書
「日本銀行は信用できるか」 講談社現代新書
「スッキリ!日本経済入門」 日本経済新聞社
 さて、少し気になることがあります。
岩田先生は、学者としての純粋さからか、
敵味方をはっきりさせる傾向があると思います。
つまり、敵の論理を見事に論破するようなところがあると思います。
 しかし、それは、学者としては問題ありませんが、
巨大組織のトップに次ぐ地位に就くとなると、
組織運営上、問題が生じる場合があると思います。
 今まで敵だった人を自分の味方にしてしまう。
これも、人間関係の「醍醐味」です。
 聖書には、こうあります。
「あなたがたも聞いているとおり、
『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
 しかし、わたしは言っておく。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
あなたがたの天の父の子となるためである。
 自分を愛してくれる人を愛したところで、
あなたがたに、どんな報いがあろうか」






















































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